2011年 03月 31日
エジプト市場、不安定な回復に |
Financial Times 紙3/30/2011 は、エジプト市場の回復は予想以上のものがあるが、今年の経済成長はまだ不安定であると報じている。3月23日に証券取引所は再開し、回復基調ではあるが、年初来では未だに23%安である。前政権と関係のある企業は下落圧力がまだあるが、デフェンシブ銘柄はまあまあの成績である。例えば、Orascom Telecomは騒動が起こる以前の値まで回復している。一方で企業の持分が不透明なTalaat Moustafa Groupは半分になっている。国外需要の輸出企業や、通信企業は良い成績である。今回の株価の回復は国内投資家が主導したと見られている。愛国的な株式の買いである。
エジプト市場はPERで10倍程度で割安であるが、世界のファンドは同程度の割安で政治的に安定している他の新興国を探している。また、短期的にはエジプト企業は非常に厳しい。銀行は新規融資をやめ、個人消費は収縮、観光客はいない状況である。国内投資家の市場に投資する資金も底をつくであろう。アナリストの予想では、第一四半期の結果は悪く、逆風の中で市場はさらに下落するとのことである。
同様な改革があったインドネシアの状況は参考になるかもしれない。スハルトが退陣した1998年5月がエジプトの今と同じ状況である。ジャカルタ証券市場はスハルト体制に対する反政府運動の際に著しく下落したが、退陣すると回復した。しかし、1カ月以内でその回復も萎んでいった。そして、市場は急落したのである。(by エジプト株ドットコム)
ブログ村に参加しています。ボタンを押していただきまして
応援のほどお願いいたします。
にほんブログ村
エジプト市場はPERで10倍程度で割安であるが、世界のファンドは同程度の割安で政治的に安定している他の新興国を探している。また、短期的にはエジプト企業は非常に厳しい。銀行は新規融資をやめ、個人消費は収縮、観光客はいない状況である。国内投資家の市場に投資する資金も底をつくであろう。アナリストの予想では、第一四半期の結果は悪く、逆風の中で市場はさらに下落するとのことである。
同様な改革があったインドネシアの状況は参考になるかもしれない。スハルトが退陣した1998年5月がエジプトの今と同じ状況である。ジャカルタ証券市場はスハルト体制に対する反政府運動の際に著しく下落したが、退陣すると回復した。しかし、1カ月以内でその回復も萎んでいった。そして、市場は急落したのである。(by エジプト株ドットコム)
ブログ村に参加しています。ボタンを押していただきまして
応援のほどお願いいたします。
にほんブログ村
by egypt-kabu
| 2011-03-31 11:07