2012年 02月 12日
エジプト、政治的期待で株式上昇 |
Financial Times 紙1/26/2012は、1月に入ってエジプトの株式市場が上昇していると報じている。ESX30指数は1/27 には7%上昇した。年初来の上昇は22%になっており、ハンガリーに次いで、世界でも二番目の好成績となっている。通信のOrascom Telecomは、10%上昇、投資銀行のEFG-Hermesは9%上昇となった。
ムバラク政権への反政府勢力の抵抗が起こって1年となったが、今年の抗議行動は平和裏に終わった。
EGX30指数は、4,432に上昇したが、ムバラク政権時の最高値7,210からすれば、回復はまだ遠い。エジプト企業の利益は、2011年は政治的混乱で15%下落している。2008年からすると46%の落込みである。それゆえ、企業業績が回復すれば、株価の上昇は新興国平均を上回ると見られる。
企業の自己資本利益率(ROE)でみると、10%程度であるが、2003~2008年は25%であった。もし、ROEが15%に回復したとするとPERは、現在の10.3倍から5.8倍に低下する。ROEが過去のピークになれば、PERは3.8倍になるという。通常の状況では、向こう3~5年でエジプトの企業が目覚ましく収益を回復させる可能性は大いにある。
しかし、まだリスクはある。本当の革命は起こっていないし、旧反政府派は首尾一貫していない。IMFの支援も財政、通貨の危機を支えるには既に遅い。ムバラク政権崩壊以降、360億ドルから180億ドルと半分に減った外貨準備高を穴埋めするのには、100億ドル以上の支援が必要であるが、IMFの融資の可能性は32億ドルに過ぎない。
Citiグループは、通貨リスクを含むこれらのリスクを抱えながらも、エジプト株を買うには今はいい時期であるとしている。エジプト株は、他の新興国に比較して割安であるから。
(by エジプト株ドットコム)
ボタンを押していただきまして
応援のほどお願いいたします。
ムバラク政権への反政府勢力の抵抗が起こって1年となったが、今年の抗議行動は平和裏に終わった。
EGX30指数は、4,432に上昇したが、ムバラク政権時の最高値7,210からすれば、回復はまだ遠い。エジプト企業の利益は、2011年は政治的混乱で15%下落している。2008年からすると46%の落込みである。それゆえ、企業業績が回復すれば、株価の上昇は新興国平均を上回ると見られる。
企業の自己資本利益率(ROE)でみると、10%程度であるが、2003~2008年は25%であった。もし、ROEが15%に回復したとするとPERは、現在の10.3倍から5.8倍に低下する。ROEが過去のピークになれば、PERは3.8倍になるという。通常の状況では、向こう3~5年でエジプトの企業が目覚ましく収益を回復させる可能性は大いにある。
しかし、まだリスクはある。本当の革命は起こっていないし、旧反政府派は首尾一貫していない。IMFの支援も財政、通貨の危機を支えるには既に遅い。ムバラク政権崩壊以降、360億ドルから180億ドルと半分に減った外貨準備高を穴埋めするのには、100億ドル以上の支援が必要であるが、IMFの融資の可能性は32億ドルに過ぎない。
Citiグループは、通貨リスクを含むこれらのリスクを抱えながらも、エジプト株を買うには今はいい時期であるとしている。エジプト株は、他の新興国に比較して割安であるから。
(by エジプト株ドットコム)
ボタンを押していただきまして
応援のほどお願いいたします。
by egypt-kabu
| 2012-02-12 10:10