2011年 02月 01日
エジプトはNEXT11とCIVETSの両方に入っている。 |
エマージング市場という言葉はすでに使い古された感があり、今や投資家はフロンティアマーケットを目指しています。フロンティアマーケットを象徴する言葉に「NEX11」と「CIVETS」という言葉がありますが、エジプトは、インドネシア、ベトナム、トルコとともにこの2つのカテゴリーに入っています。昨年のファイナンシャルタイムスにわかり易い記事が載っていましたのでその要約を以下載せてみます。
Financial Times 紙 9/12/2010 は、新興国の代名詞となったBRICsの次に投資対象として注目されるのは、Next11かCIVETSのどちらかと報じている。世界で一番高いコーヒーを作る際にジャコウネコ(Civets)が必要であることは知られている(訳者注:ジャコウネコの糞から採られる未消化のコーヒー豆はコピ・ルアクといい、産出量が少なく高価である)。
しかし、新興国マニアにとっては、Civetsは、コロンビア、インドネシア、ベトナム、エジプト、トルコ、南アフリカの頭文字を表している。そして、有名なBRICsの次の有望な国々として認識され始めている。しかし、Civetsは、Next11とは競合相手になっている。Next11は、2001年にBRICsを提唱したGoldman SachsのO’neill氏によって命名された。
Next11は、韓国、メキシコ、インドネシア、トルコ、フィリピン、エジプト、ベトナム、パキスタン、ナイジェリア、バングラデッシュ、イランである。この11カ国を投資対象にした初めてのファンドは、農業、商品ファンドで有名なロンドンのCastlestone Managementの設定したものである。
同社のファンドマネージャーのZafari氏が言うに、「Next11では、BRICsではもはや得ることのできない投資の機会を与えてくれる。例えば、Olympia Groupは、エジプト最大の白物家電製造企業であるが、PERは8倍で取引されている。これに対して、香港のHaierは14倍、インドのWhirlpoolは21倍である。10年前であれば、BRICsにも、同様な投資機会はあったのである」。
他方で、Civetsの方は、HSBCのGeoghegan CEOが命名したもので、同社によればこれらの6カ国の経済はこの先明るいという。HSBCでは、Civets Plusというファンドの設定を検討中である。一般個人投資家は、BRICsとfrontier市場に興味を持っているが、このCivetsは、その中間に位置すると考えられる。
一方で、投資機会を個々に探すのではなく、このように抽象的な世界を人為的に作り上げることに対して疑問を投げかける者もいる。Ashmore Investment Managementの調査部長のBooth氏によれば、「このように、新しい用語を創って新興国を限定して頭文字でつなぎ合わせた国々に関して、そんなに壁を作るなら、BRICsとセメントが必要だ。私が理解できないのは、なぜ、この11カ国と、4カ国にのみ投資しなければならないのかということだ。まったく意味をなさない。もっと分散投資すべきだ」。また彼は、最後に付け加えるに、「一番いい方法は、1つのファンドで世界中の市場に投資することだ。MSCI指数に厳格に固執しないことだ」。(by エジプト株ドットコム)
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Financial Times 紙 9/12/2010 は、新興国の代名詞となったBRICsの次に投資対象として注目されるのは、Next11かCIVETSのどちらかと報じている。世界で一番高いコーヒーを作る際にジャコウネコ(Civets)が必要であることは知られている(訳者注:ジャコウネコの糞から採られる未消化のコーヒー豆はコピ・ルアクといい、産出量が少なく高価である)。
しかし、新興国マニアにとっては、Civetsは、コロンビア、インドネシア、ベトナム、エジプト、トルコ、南アフリカの頭文字を表している。そして、有名なBRICsの次の有望な国々として認識され始めている。しかし、Civetsは、Next11とは競合相手になっている。Next11は、2001年にBRICsを提唱したGoldman SachsのO’neill氏によって命名された。
Next11は、韓国、メキシコ、インドネシア、トルコ、フィリピン、エジプト、ベトナム、パキスタン、ナイジェリア、バングラデッシュ、イランである。この11カ国を投資対象にした初めてのファンドは、農業、商品ファンドで有名なロンドンのCastlestone Managementの設定したものである。
同社のファンドマネージャーのZafari氏が言うに、「Next11では、BRICsではもはや得ることのできない投資の機会を与えてくれる。例えば、Olympia Groupは、エジプト最大の白物家電製造企業であるが、PERは8倍で取引されている。これに対して、香港のHaierは14倍、インドのWhirlpoolは21倍である。10年前であれば、BRICsにも、同様な投資機会はあったのである」。
他方で、Civetsの方は、HSBCのGeoghegan CEOが命名したもので、同社によればこれらの6カ国の経済はこの先明るいという。HSBCでは、Civets Plusというファンドの設定を検討中である。一般個人投資家は、BRICsとfrontier市場に興味を持っているが、このCivetsは、その中間に位置すると考えられる。
一方で、投資機会を個々に探すのではなく、このように抽象的な世界を人為的に作り上げることに対して疑問を投げかける者もいる。Ashmore Investment Managementの調査部長のBooth氏によれば、「このように、新しい用語を創って新興国を限定して頭文字でつなぎ合わせた国々に関して、そんなに壁を作るなら、BRICsとセメントが必要だ。私が理解できないのは、なぜ、この11カ国と、4カ国にのみ投資しなければならないのかということだ。まったく意味をなさない。もっと分散投資すべきだ」。また彼は、最後に付け加えるに、「一番いい方法は、1つのファンドで世界中の市場に投資することだ。MSCI指数に厳格に固執しないことだ」。(by エジプト株ドットコム)
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by egypt-kabu
| 2011-02-01 07:55